Soundman / Douglas

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Royal Army Service Corps despatch riders, Southend, 6 Jan 1943

こちらの写真は1940年代、戦場で指令を伝達する書簡などをバイクで運ぶメッセンジャーとしての役目を担っていた、イギリス軍の「ディスパッチライダー」を捉えたものです。

注目して頂きたいのは、彼らが着用しているコート。

長い着丈、裾には脚を固定するためのストラップ、大ぶりな襟、左胸には傾斜した大きなパッチポケット、、、

ディスパッチライダーが着用する事に特化したデザインやディテールがとても魅力的であり、今まで幾多のブランドがサンプリングしてきた、ミリタリーコートの名作です。

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Douglas(ダグラス)
Color / Charcoal
Size / 36(S), 38(M), 40(L)
Price / ¥81,000+tax

そしてこちらは、Soundman(サウンドマン)デザイナーの今井氏曰く「KING OF MILITALY COAT」だと語る、冒頭のディスパッチライダーコートをイメージソースとして製作された1着。

10年以上前から構想はあったそうですが、中途半端な物は作りたくないという思いから長年サンプリングを続け、満を持して今シーズンのリリースとなりました。

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目を惹く大ぶりな襟にシングルラグランスリーブ。

胸ポケットはパッチポケットではなく「箱ポケット+フラップ」にする事で、スッキリとした印象にリ・デザインされています。

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表地は先染めの高密度コットンダッグを使用。

キャンバス地のバッグのようにハリがある質感は、長年着込んだ後の経年変化がとても楽しみです。

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風の侵入を防ぐチンストラップ。

機能的にはもちろんのこと、見た目のデザインとしても魅力的ですね。

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街着としての実用性を高めるため、モーターサイクルコートとしては本来必要のないハンドウォーマーをプラス。

ポケット端にはオリジナルヴィンテージにも見られるレザーの補強が施されています。

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ウエストベルトは、フレンチワークコートをサンプリングし、リ・デザイン。

いわゆるタイロッケン仕様です。

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裏地(ハンドウォーマ含め)には、ソルト&ペッパーのライトツイードを贅沢に使用。

モーターサイクルコートには欠かせないレッグストラップですが、不要な場合は取り外しも可能です。

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ドッドボタンを使用した珍しい仕様のベント。

乗馬用のコートからインスピレーションを受けたデザインとなっています。

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Cap / Re-Edition Authentic Dry Goods
Bottoms / *A Vontade
Shoes / Sanders

ヴィンテージの雰囲気を存分に残しながらも、街着として現代に見合った物へとアップデートされた、Soundman らしい仕上がりのディスパッチライダーコート。

決して万人受けするアイテムではないと思いますが、グッときた方にはぜひ手にして頂きたい、男らしくて格好の良いコートです。

店頭でご覧になってみて下さい。

ARCH HERITAGE  川上