Summer Trad Style Vol.4

25Jul. 2019

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今週のブログは、２７日（土）より開催の《 Summer Trad Style Fair 》に向けて、日々アメトラな着こなしを実践されている方の “サマートラッドスタイル” をご紹介しております。

第４回目となる本日は、ARCH HERITAGE でもファンの多い KENNETH FIELD （ケネスフィールド）のデザイナー・草野健一氏のサマートラッドスタイルです。

最初にコーディネートのことではないのですが、今シーズンより拠点を東京・神保町から京都へと移されましたが、京都を選ばれたのにはどんな理由があるのでしょうか？

「住んでみたい街の一つでした。これからは京都の他にいくつかの拠点があれば楽しいかな、なんて考えています。」

先日僕（岩谷）も、新しいショールームで行われた 2020年春夏の展示会にお邪魔してきたのですが、平安神宮、骨董屋、古くから続く帽子店など、京都ならではの古い文化が残るとても素敵な地域で感激してしまいました。と同時に KENNETH FIELD のものづくりの根源のようなものを垣間見れたような気がし、とても有意義な時間を過ごすことができました。

草野さんは季節を問わずスーツを着ていらっしゃるイメージが強いのですが、夏のスーツの着こなしに関してポイントやマイルールなどはありますか？

「夏は特に色の組み合わせと素材のヤレ感に注意しています。スポーティに見せたい場合はスーツにポロシャツにモカシン、ローファーやキャンバススニーカーの組み合わせ。」

「シューズ以外はネイビーのワントーンやベージュブラウンオリーブ系のワントーンもしくは2色使いがスマートに見えますね。意外な落とし穴はアンクルソックスとヤレ過ぎたモカシン、シューズには要注意です。夏のスーツ、モカシンスタイルなら潔くノーソックスが清々しいし良いなあ、と思います。」

「少しだけドレッシーな雰囲気がよければ、リネンのシャツにニットタイ、タッセルスリッポンやローファー、そしてリネンソックスを履く。弊社のフレンチリネンソックスを是非。(笑) グレーのウールトロピカルのスーツならブラックカラーのジョンスメドレーのポロシャツにブラックローファー。この場合のソックス選びは意外に難しいかもしれませんね。。」

「あとは各アイテムの素材のエイジング感を統一すると良いですよ。夏素材と言えば、リネンやシアサッカーなんですけど、特にリネンは独特なシワ感を楽しむ為にインナーや足元まで素材とシワ、ヤレ感の統一感が必要です。プレスの効いたボタンダウンシャツに良い具合にヤレたリネンのシワの組み合わせには違和感がありますよね？」

草野さんにとって、夏のアメトラスタイルに欠かせないアイテムはありますでしょうか？

「無地のシルクニットタイとホワイトスェードシューズ。どうしても夏は素材が軽くなり、見た目に涼しげな方が良いので、シルクニットの素材と編み地の透け感が良くて。ホワイトスェードシューズは夏の日差しに映えるんですよね。やっぱり四季を感じさせる装いって、楽しいじゃないですか？それもシーズンに数回しか着ない、履かない、でも10年単位でワードローブ考えてみたら、シーズン数回で良いんですよね〜〜。そんな提案ができたら良いなあ、と考えていますよ。」

草野さん、とても詳しく解説して頂きありがとう御座いました。

勉強になることばかりですが、草野さんのお話を聞いて、アイビーやアメトラは、男性として “スマート” に見せるだったり ”品” や ”粋” をさり気なく演出する。そして洋服を自分の体に合うように手直ししたり、靴を手入れするなど、”男の身だしなみ” としてちゃんと着こなすという部分が大切だと改めて感じました。