KENNETH FIELD / L 20’s 3B Sports Coat & Trousers
写真は「KENNETH FIELD(ケネスフィールド)」デザイナーの草野氏が所有する、イギリス物のヴィンテージスポーツコート。
1920年代〜30年代に作られたとされるこちらのスポーツコートは、イギリスで仕立てられた物でありながらも、3パッチポケットやウエストに絞りが無い「アメリカ的」な仕様であることから、イギリスに留学していたアメリカ人が「アメリカ的なサックスーツ」を模倣し、ビスポークで作らせたのではないだろうか、、、?
そんな妄想とヴィンテージをベースに生み出されたのが、今日ご紹介する「L20’s Sports Coat & Trousers」です。

L20’s Sports Coat
Color / Beige
Size / 36, 38, 40
Price / ¥83,000+tax
ワイドラペルと長めの着丈がクラシックな印象のスポーツコート。
春夏らしいベージュのリネン素材が粋な 1着です。
濃淡のある「ベージュ」で染め上げた経糸と「生成り」の緯糸で織り上げられた、日本製リネンファブリック。
ヴィンテージ調の奥行きある色目は、日本人ならではの繊細なテクニックによる物です。
3パッチポケット、ウエストに絞りが無いボックスシルエット。
冒頭でもお伝えした「アメリカ的なサックスーツ」のスタイルを踏襲しています。
バックスタイルはベント無し。
こちらもヴィンテージをベースとしたディテールですが、本来フォーマルウェアに用いられる仕様をカジュアルなスポーツコートに採用していたのもビスポークの証と言えるのかもしれません。

Shirt / Individualized Shirts
Belt / Arts & Crafts
Shoes / Quoddy

Cut & Sewn / Healthknit
Pocket Chief / Kenneth Field
Bottoms / orSlow
クラシックな雰囲気だからと決して気負うことはなく、ぜひカジュアルに着こなして頂きたいスポーツコート。
B.Dシャツやバンドカラーシャツとは相性抜群ですし、Tシャツに合わせたラフな着こなしもサマになります。
リネン素材なので、ボトムスは「バックサテンやポプリンの軍パン」や「オンス軽めのジーンズ」など、軽やかな物がおススメです。

L20’s Trousers
Color / Beige
Size / 31, 33, 35
Price / ¥33,000+tax
そしてこちらは、同素材のトラウザース。
スポーツコートと合わせて、夏のスーツスタイルにも挑戦したいですね。
1920年代当時のイギリスでは、ベルトレスかブレイシーズ(サスペンダー)を使用するのが主流でしたが、こちらはアメリカ人の着用習慣を考慮し、ベルトループとサイドの尾錠留めストラップが加えられたデザイン。
イギリス式、アメリカ式、両方のデザインが取り入れられた興味深いディテールです。
深い股上に、立体的で丸みのあるウエスト〜ヒップにかけてのライン、そして、腿から裾にかけてはストンと落ちるストレートシルエット。
こちらの写真では裾が未処理となっていますが、ノークッション、ダブル幅 3.8〜4.5cm(着用される方の身長により)で処理されるのがおススメです。

Shirt / Individualized Shirts(トランクショーオーダー品)
Necktie / Kenneth Field
Shoes / Alden
個人的にも初めてリネンのスーツを購入しましたが、とても心地良く、これから暑くなる季節に着るのが凄く楽しみです。
ちなみに、ベージュのリネンスーツにはブラウンの靴が良く合います(先日ご紹介した Quoddy とも相性 ◎)。
ぜひ、皆さんもリネンのスポーツコート&トラウザーズで季節感のあるファッションを楽しんでみて下さい。
この素材ならではの「しわ」が大人の余裕を演出してくれるはずです。
ARCH HERITAGE 川上