Quoddy / True Penny Loafer
昨日に引き続き、Quoddy(クオディ)の、True Penny Loafer をご紹介します。
前回のブログでモカシンシューズの歴史にも触れましたが、今回ご紹介するローファーも興味深い起源を持ちます。
ローファーの起源には、イギリスとアメリカで別の説があります。
まず一つは、北欧の漁師や農民が使用していた室内用労働靴を、ノルウィージャンフィッシャーマンシューズと呼び、それをルーツとした有名メーカーの1つが G.H. BASS (BASS WEEJUNS )だったりします。
もう一つは、ネイティブアメリカンが履いていた鹿の一枚革製 インディアン・モカシンがルーツであり、一言でローファーと言えども2つのルーツがあることはなかなか知られていない事実ではないでしょうか。
Quoddy はその後者であり、1つ1つ手作業のすくい縫いによって作られる、モックトゥとビーフロールがその証。
また、モカシンタイプのローファーはソールの作りも1枚革で出来ている為、その包み込まれるような履き心地の良さも特徴です。
Blucher 同様、アッパーにはアメリカを代表するタンナー “Horween”(ホーウィン)社の “Chromexcel Leather”(クロームエクセルレザー)を使用。
内張をあえてしないアンライニング仕上げは、とても柔らかく返りが良いので、ローファー特有のカパカパと踵が抜けてしまう心配もありません。
ヒール部分には、着脱を容易にするヒールキッカーが付きます。
ソールは、濡れた路面で威力を発揮するレザースリップドソール。
原来インディアンたちが履いていたモカシンシューズは、このレザーソールも付いていなかったので、ある意味コンクリートの上で暮らす現代人向けの仕様でもあります。笑
開催中のイベント “Le Olivier”(ル・オリビエ)のブログでも Quoddy のローファーを使用したコーディネートをご紹介しましたが、個人的にブラックはジャケパンやタイドアップスタイル(アメトラ)にオススメな1足。
カジュアルな靴ではあるものの、コーディネートを上品に見せてくれるブラックのローファーは、ラフになりすぎない良さがあります。
夏場のクールビズにも活躍すること間違いなしだと思います!
いかにもインディアンモカシンらしいブラウンは、写真のように軍パンやデニムなど、よりカジュアルなアイテムとの相性が◎
革靴と言えどもそのルーツはワークシューズに近いものがあるので、基本的にはどんなスタイルに履いていただいても問題あいりません。
むしろ、ローファー = “怠け者” という意味ですので、少しくらい雑に扱うくらいが本来の使い方。
これから迎える暖かい季節に、紐靴は面倒だな… 楽な格好がしたいな… なんて方に履いていただきたいアイテムですので、難しく考えず気軽に使える1足として取り入れてみてはいかがでしょうか?
ぜひ、店頭にてご覧ください。
ARCH HERITAGE 岩谷