Indian Jewelry Vol.1
昨日、待望のインディアンジュエリーの新作が入荷しました。
インディアンジュエリーと言うと、どこか敷居が高く、何から買っていいかわからない…なんて方も多いのではないでしょうか?
そんな方の為に、ARCH HERITAGE よりオススメのアーティストを2名ご紹介致します。
まずは、Yaqui 族 (ヤクイ) とスペインとの家系を受け継ぐ、Art Tafoya (アート・タフォヤ ) 氏です。
12歳よりシルバーワークを始めたアートタフォヤ氏は、ナヴァホ族の名工フレッド・ペシュラカイのジュエリーに大きな影響を受けている一人でもあり、70歳となった現在も精力的作品を作り続けるベテランアーティスト。
本人云く、今まで日本で作品を展開していたことはないそうで、そう言った意味でも多くの方にご覧になって頂きたい作品です。
作品の内側には、アートタフォヤの、刻印が入ります。
自身の人生そのもと言えるシルバーワーク、若かりし頃より試行錯誤して身につけた技術は、現在の作品となり語りかけてくる力強さを感じます。

Stamped Bracelet
Price ¥65,000+ tax
Stamped Band Ring
Price ¥45,000+ tax
スタンプワークという技法で作られる、バングルとリング。
平らな銀の板にタガネと呼ばれる工具で、模様を打ち込んでデザインを刻みつける技法。
タガネを削り独自のオリジナルスタンプで、一つ一つ作りあげています。
細かなデザインには、そのスタンプの緻密さが見てとれ、同時に職人としての苦労を感じます。
アクセサリー = ファッションとしてのアイテムではなく、1つの作品として所有する価値があると私は思いました。

Turquoise Bracelet
(R) Men’s (L) Ladie’s
Price / (R)¥98,000+tax (L)¥24,000+tax
こちらはスタンプワークにターコイズがあしらわれたバングル。
メンズとレディース両サイズでのご用意です。
メンズタイプには、ネバダ州、オースティンの南にある標高の高い鉱山、ブルーダイヤモンドのターコイズがつきます。
寒い時期の採掘がなかなか難しく、採掘量が大変少ない希少な石であり、明るい空色に黒いインクが滲んだような模様が入るのが最大の特徴です。
その様子から、暗雲の空にたとえられる石でもあるそうです。
レディースタイプには、アリゾナ州キングマンの近くで採れるターコイズマウンテン。
空色から薄緑色のターコイズに、中から染み出してくるような金や黒色のスパイダーウェブが入っているのが特徴です。
華奢なバングルに、明るいターコイズがなんとも可愛らしい印象ですね。
続いて2人目のアーティストです。
ホピ族のジュエリーアーティスト、Philbert Poseyesva (フィルバート・ポゼイェスヴァ)氏です。
60代のフィルバート氏は、数年前に起きた事故による後遺症から、一時はジュエリー作りを辞めていたそうですが、少しずつ体調も回復し、少量ながら作品作りを再開できるようになったそうです。
どんな世界にも言えることだとは思いますが、古き良き物作りはこうした彼のような人物によって支えられ伝わっているのだと深く感心するばかりです。

Hopi Band Ring
Price ¥26,000-+tax
2枚のシルバープレートを重ね合わせて表現する技法オーバーレイ。
ホピ族が得意とする技法で、上になるプレートにデザインを描き、糸鋸で切り絵のように切り抜き、その後下のプレートと貼り合わせる。
下のプレートには、小さなタガネで表情を付け、硫黄等を使い硫化(燻し)させ黒くして図案を浮かび上がらせます。切り落としてしまったらやり直しがきかない一発勝負の技法でもあるため、入り組んだ構図を切り出すには高い技術が必要とされるのです。
独特なオーバーレイデザインで表現されたストームパターンは独創的であり、伝統的デザインのホピジュエリーです。
どのデザインにも意味があるので、それを紐解いていくのもまた醍醐味ではないでしょうか。
※どのリングもサイズが異なりますので、気になる方はお問い合わせください。
多少のサイズ変更の修理も可能です。
本日ご紹介した2名のアーティストいかがでしたでしょうか?
私自身インディアンジュエリーは、まだまだ勉強中の身でありお世辞にも詳しいとは言えないのですが、どのアーティストも人生の大半をこのジュエリー制作に捧げている姿勢に感銘を受けるのと同時に、少しでもこの思いを皆様にお伝えできればと思っています。
突き詰めると一生の趣味としてもなり得る、インディアンジュエリーの世界 。
まずは、お気に入りの一つを見つけてみませんか?
皆様のご来店心よりお待ちしております。
ARCH HERITAGE 岩谷