Southwick / Gray Flannel Suit
アメリカントラッドの雄、Brooks Brothers(ブルックス ブラザーズ)社の傘下であり、創業当時から変わらず Made In U.S.A. を貫く希少なテーラリングファクトリーである Southwick(サウスウィック)。
徹底した品質管理のもと、最新鋭のマシーンと職人の手作業によって生産されるクロージングは、高いクオリティを誇ります。
今シーズンは定番のネイビーブレザーに加えて、グレーフランネルのスーツをオーダーしました。
3つボタン段返り、5/16インチウェルトシーム、ナチュラルショルダー。
1960年代のアイビージャケットをベースに、フィッティングを現代的にアップデートしたモデルとなっています。
素材は、イタリア・ビエラにて 350年以上の歴史をもつ名門ミル CANONICO(カノニコ)社の上質なフランネルをチョイス。
CANONICO 社は、羊の飼育から糸の紡績、生地の生産まで全てを自社で一貫して行っており、高いコストパフォーマンスが魅力となっています。
裏地はハーフライニング(背抜き)。
胸ポケットはウェルト(箱ポケット)ですが、腰ポケットはフラップ & パッチとすることで、ジャケット単体でもお使い頂けるようにしています。
絞りの少ないシルエットにセンターフックベント、袖ボタンは2つ。
これもアイビー調のスポーティーな仕様です。
トラウザーズは Southwick のラインナップで最も細身なモデル。
オーセンティックな雰囲気でありながら、現代的なスタイリッシュさも持ち合わせた1本です。
ベルトレス・サイドアジャスター、フォワード(イン)プリーツ。
ブリテッシュなスタイルを取り入れた、エレガント且つクラシックな仕様です。
シルエットは細身のストレート。
アイビーリーガーに好まれたパイプドステムを彷彿とさせます。
裾の処理は、ノークッションでダブル幅 4〜4.5cm がバランス良し。
グレーフランネルのトラウザーは、ネイビーブレザーと合わせたジャケパンスタイルにはもちろん、ワークウェア、ミリタリーウェアなど、カジュアルウェアとの組み合わせでも活躍するので、1本あると必ず重宝すると思います(トラウザーズ単品でもお買い求め頂けます)。
汎用性の高いミディアムグレーのフランネルは、「オックスフォードの B.D.シャツにレジメンタルのシルクタイ」を合わせた王道な着こなしから、「ギンガムチェックやデニムの B.Dシャツにウールタイ、足元はデザートブーツ」のようなハズシの利いた着こなしまで、幅広いコーディネートが楽しめます。
ちなみに、『Man in the Gray Flannel Suit(=グレーフランネルのスーツを着た男)』と言う言葉、アメリカでは将来を期待される者、幹部候補や重役をこう呼ぶそうです。
そもそもは小説のタイトルで、映画化もされている程。
同期入社に比べて昇進の遅れていた主人公が、「グレーフランネルのスーツをオーダーしなさい(着なさい)」と言う上司のアドバイス・忠告に従い、トントン拍子に出世し始める物語。
物語自体は、TIME 誌に勤めていた Sloan Wilson(スローン・ウィルソン)による実話で、彼こそが “Man in the Gray Flannel Suit” の著者であり、ベストセラー作家になるキッカケとなった作品と言われています。
ぜひ皆さんも、こんな逸話を持つグレーフランネルのスーツでアメリカントラッドな着こなしを楽しんでみては如何でしょうか。
ARCH HERITAGE 川上