Russell Moccasin
本日は、Arch Heritage 別注の Russell Moccasin(ラッセルモカシン)2型をご紹介します。
1898年にアメリカのウィンスコンシン州に設立された Russell Moccasin 。
設立者のウィル・ラッセル氏が当時さかんだった森林伐採作業に従事する木こりの為にハンドメイドのブーツを作ったのがはじまりでした。
創立以来、100年以上たった現在も北米の伝統的なハンド・ソーイングによる〝モカシン製法〟を守り続け、今に伝えている世界的に見ても存在価値の高いシューズ・メーカーのひとつです。
また、北米のネイティブアメリカンが履いていたとされるインディアンモカシンは、現在あるモカシンシューズの原点とされています。
「モカシン(Moccasins)」とは一般的に、底から側面までは、一枚の柔らかい革で包み込むようにして作られ、その上の甲部分にU字型の革蓋をかぶせ、その結合部分は革紐や糸で頑丈に縫い付けられている靴を指してそう呼ばれます。
アメリカでは、略して「モックス(Moccs)」とも呼ばれるそうです。
Arch Heritage では、「アウトドアサイト ⇄ 都会の行き来き」そんなライフスタイルを想定して別注を考えました。
まずは、こちらの Oneida(オネイダ)から。

Oneida
Upper Leathe / Chromexcel Tan
Out Sole / New Porter
Last / Munson Army
Width / D
Price / ¥85,000-+tax
Made in Usa
「オネイダ」はもともと草原などで履くために考案されており、アウトソールのないモデルでしたがコンクリートの上でも履けるようにレザーのミッドソールと Vibram社製のアウトソールを装備し、実用性を兼ねた仕様に変更しています。
アッパーのレザーには、ホーウィン社製のクロムエクセルレザーを使用。
オイルをたっぷりと染み込ませたクロムエクセルレザーと二重構造になったダブルバンプは、北海道の雨や雪にも耐えうる防水性を誇ります。
また、内張をしない モカシンならではのアンライニング仕様は驚くほど馴染みが良く、履きなれた頃には自分の足を型取ったような感覚になっている事でしょう。

Hat / James Lock
Knit / Inverallan
Bottoms / A vontade
数あるラッセルモカシンのブーツの中でもベーシックなデザインですので、アウトドアシーンだけではなく日常のコーディネートにも合わせやすいかと思います。
ボトムにはチノパンやジーンズ、トップスにはアランセーターなどを合わせて暖か味のあるオーセンティックな着こなしもおすすめです。

Knock a bout
Upper Leathe / Red × Brown Weather Tuff
Out Sole / Vibram Crepe Brown
Width / E
Price / ¥74,000-+tax
Made in Usa
続いてもうひと型は、ラッセルモカシンを代表する定番モデル「ノックアバウトブーツ」です。
こちらもオネイダと同様、川辺を探索するモデルとして作られていたブーツであり、僕たちもその背景にグッときてしまった! と 言うのもセレクトした要素の一つです。笑
レースアップではないので、テントサイトなどで脱ぎ履きが簡単というのも嬉しいところ。
これから迎えるであろう、降り積もった雪を掻き分けての出勤や、車の雪下ろしの時など、北海道ではリアルに活躍する機会も多そうですね。
アッパーにはウェザータフというシリコンタンニングされたレザーが使われており、革自体に撥水性をもたせています。
シボの入ったレザーは見た目は重厚に見えますが、しっとりとした柔らかさと通気性も確保しているので長時間歩いても苦にはなりません。
ノックアバウトはレースアップではない為、やや細めの作りです。
Eウィズ表記ですが、他モデルの Dウィズとほぼ同サイズをお選び頂いて問題ないかと思います。

Hat / James Lock
Jacket / Filson
Bottoms / orSlow
もちろん本格的なアウトドアでの着用も問題なく、むしろ本領発揮といったところ。
ファッションとしてではなく、生活に必要な道具としてのクオリティがこのラッセルモカシンのブーツには未だあるのです。
すでに昔からご存知の方もいると思いますが、今の 20代の方は初めて名前を聞いた、なんて方がほとんどではないでしょうか?
文化を継続するという意味も含め、これからまだまだ若い世代の方にも興味を持っていただきたアイテムです!
是非、店頭にてその職人技をご覧ください。
Arch Heritage 岩谷