“ブリティッシュ・アメリカン”

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“ブリティッシュ・アメリカン” というスタイル、着こなし。

それは、Soundman(サウンドマン)の世界観の柱であり、ARCH HERITAGE が提案するスタイルにおいても、欠かすことのできないキーワードの一つです。

なんとなく聞いたことはあるけれど、そもそもどういったスタイルなのか?と疑問を持たれる方も多いのではないでしょうか。

そこで “ブリティッシュ・アメリカン” について、Soundman デザイナーの今井さんにお話を伺いました。

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〜 Soundman の世界観の柱である “ブリティッシュ・アメリカン” ですが、今井さんにとって、このスタイルのルーツはどこにあるのでしょうか? 〜

今井氏 : 自分は洋服屋になるのが遅くというか、なろうとするのも遅くて、学生時代までバンド活動三昧でした。

当時の自分にとって Rock と言えばイギリスのモノ以外は無く、メジャーなモノからネオアコバンドやラフトレードなどのインディーズまで聴きあさっていました。

洋服も好きだったのですが、ポール・ウェラーもどきにあこがれる似非モッズを意識していたので、基本は細みのジャケットやスーツが多かった当時の DCブランドと原宿界隈のモッズショップや古着屋にてそれっぽいものを探して着ていました。

当時大学が渋谷だったのですが、近くの洋服屋の地下で商品管理のアルバイトをしたのが、アメリカントラッドに触れた最初だと思います。

その洋服屋がなんとブルックスブラザース。笑

でもその当時は DC大全盛期で “ブルックス” って何?だせー、、、みたいな時代。

あくまで地下の倉庫にいたのですが、セールの時期だけ販売応援に出なくてはいけなくて、原宿のモッズショップで買ったイギリス製のトラウザースを履いて、その上に借り物のブレザー着て B.D.シャツにレジメンタイを締めていました。

上半身は全部借り物。

自分の “ブリティッシュ・アメリカン” はそれがルーツかもしれません、、、。笑

ただ、その時に洋服屋さんも良いかもなと漠然と思うようになり、その後音楽やりながらもインポート屋さんに就職しました。

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〜 “ブリティッシュ・アメリカン” とは、具体的にどのようなスタイルのことを言うのでしょうか?一般的にはラルフローレンが提唱したようなスタイル *1 を指すことが多いかと思いますが、Soundman の場合には、今井さんが以前いらした「New Republic(ニューリパブリック)*2」から影響を受けた、アメリカ×イギリスのミックススタイルになるのでしょうか。〜

今井氏 : 確かに “ブリティッシュ・アメリカン” の王道は、ラルフローレンが提唱する “ニューイングランドスタイル” のような、アメリカから見たイギリスのようなイメージの物になるかと思いますが、自分の思う “ブリティッシュ・アメリカン” はもっと広義的です。

簡単に言うとモッズたちが米軍の M-51 パーカーを羽織ったり、80年代のファッションリーダーであったポール・ウェラーがツィードのアルスターコートにホワイトリーバイス履いたりしたスタイルなんかも含め「アメリカに憧れるイギリス」みたいなイメージのものも含んでいます。

自身がイギリスのロックにハマっていた影響が非常に大きいと思いますが。

*1 アメリカントラディショナルをベースとしながらも、イギリス調のタッチを大胆に取り入れたスタイル。1970年代にラルフローレンが提唱したスタイルが代表的。

*2 デトロイト出身で有名古着店のヨーロッパ担当古着バイヤーであったトム・オートマンが、1982年に当時はまだ倉庫街だったニューヨーク・ソーホー地区に出店。最初はトム所有のビンテージウエアとオリジナルクロージングで構成。その後オリジナル 100%となり “ミクスチャー” をキーワードに年代・欧米をミックスしたニューリパブリックはニューヨークのスノッブ達を中心に人気を集め後にニューヨーク・メンズコレクションにも参加した。
94年には合弁のジャパンブランチを設立(その際、現 Soundman デザイナー今井氏がゼネラルマネージャーとなる)。
97年に惜しまれつつもブランド休止。

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今井氏 : あとはやはり、90年代後半に自分が携わったブランド、New Republic(ニューリパブリック)の影響は大きいです。

こちらはイギリス好きのアメリカ人が考えるミクスチャースタイルでしたが、ややもすると保守的になるイギリスのトラディショナルなスタイルを “ニューリパブリック・マジック” でポップにするといった手法でした。

具体的には、コーギーにド派手なボーダーのソックスを別注したり、3つボタン段返りのジャケットにスカル柄のネクタイを合わせたり(スカルブームの前でした)。

一番印象的だったのは、ウエスタンとサビルローをミックスさせるコンセプトの ’97 A/W Collection です。

表地にオイルドコットンクロス(色はバーガンディ)、裏地にレーヨンのウエスタンプリントシャツ地を使ったロング丈のトレンチコート!!(勿論 Made in U.S.A)

今でも自分用に買っておけば良かったと後悔しています、、、。

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“ブリティシュ・アメリカン” が表現されている Soundman のスタイルルック

〜 今井さんが “ブリティッシュ・アメリカン” なスタイルを感じる人は誰ですか?

今井氏 : 重複してしまいますが、やはり “ブリティッシュ・アメリカン” スタイルを代表する人と言うと、自分の師匠でもある、New Republic デザイナーのトム・オートマン氏になりますね。

もっとも彼の場合は、英米の融合もそうですが年代もミックス、’60s と ’40s の相反するテイストのものを合わせてもカッコ良ければ全て良し、という “ミクスチャー” また同じ意味ですが、という価値観を教えられました。

その前に在籍していた日本のブリティッシュトラッドメーカーでは「〜でなければならない」などと言う決まりごとが多かったので、カルチャーショックに近い衝撃を受けたものです。

もちろん、トム・オートマン本人の着こなしも抜群にカッコよく、NY での初対面の時(確か 9月)は、生成りヘビーリネンの 3つボタン段返り IVY ジャケット&トラウザースに黒のタートルネック、Tootal のストール、そして素足に Grenson のブラウンスエードウイングチップを合わせ、L.L.Bean のトートバッグを肩にかけ現れ「なんなんだ、この着こなしは!!」とノックアウトされました。笑

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トム・オートマン氏

ARCH HERITAGE が提案するスタイルも、アメリカ×イギリスのミクスチャースタイル。

先日ご紹介したイギリスのデザートブーツにルーツを持つ astorflex や、スコットランド製のシェットランドセーターなどは僕らのスタイルに欠かせませんし、アメリカントラディショナル(B.D.シャツやブレザー)のルーツもまた、イギリスにあります。

そういったアイテムをアメリカンカジュアルをベースとしたスタイルに、境目無くミックスして着こなす事が ARCH HERITAGE の提案です。

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そしてその “ブリティッシュ・アメリカン” スタイルと相性の良いアウターとして、僕らが以前より提案したかったのが、コットンギャバジンのバルマカーン(ステンカラー)コート。

雨の多いイギリスで生まれた機能的なレインコートであり、ビジネスからカジュアルまで幅広い着こなしに対応できる、男のワードローブに欠かせないコートです。

今回、僕らが理想とするバルマカーンコートを、別注という形で Soundman に製作して頂きました。

明日の BLOG に続きます、、、

ARCH HERITAGE 川上