Barry Bricken
BARRY BRICKEN(バリーブリッケン)氏は、1960年代、アメリカ・メリーランド州、ボルチモアにトラッドショップをオープン。
自社のオリジナルレーベルとして “トラウザーズ・バイ・バリー” を発表し、トラウザーズブランドとして本格的にスタートしました。
1970年代に入ると Paul Stuart や Bloomingdale’s などの高級店舗とのビジネスをスタートさせますが、日本でその名が知られるようになったのは、プレッピーブームが起きた1980年代半ば以降のこと。
チノーズでありながら、ドレスパンツのような作りの丁寧さ、頑強さが評判になり、チノパンの最高峰ブランドとして君臨しました。
今回入荷したのは、1960年代後半に生産されていモデルを現代流にアレンジし、復刻されたチノーズ。
ミリタリーチノをベースとしながらも、一般的なカジュアルパンツとは異なり、ドレスパンツの縫製仕様で生産されたモデルです。
素材は 9.75oz のチノツイル。
ハリのあるしっかりとした生地感は、履き込むほどに、良い風合いへと変化していきます。
内股には補強布(シック)が付けられ、腰ポケットの上下にはカンヌキ、丁寧に施された縫い代のパイピング。
ヒップの縫い代はアイロンで割られていますが、これはスーツなどのドレスパンツと同じ仕様で、チノーズでこの作り方をしているブランドは多くありません。
ヒップのボタン無しフラップポケットは、フラップを収納すると両玉縁ポケットに(左)。
太くてしっかりとしたベルトループが頑強な作りであることを窺わせます。
シルエットは、太さを残したゆるめのテーパード。
ミリタリーチノの野暮ったさを残しながら、ドレスパンツのような気品も感じさせる、他では見られないチノーズとなっています。
とある雑誌の受け売りですが、1984年に公開された映画「ナチュラル」でロバート・レッドフォードが穿いていたチノが BARRY BRICKEN だったという話が(真偽は不明)、当時の販売スタッフのセールストークだったそうです。
チノーズの着こなしと言えば、2011年に公開された映画「ミッドナイト イン パリ」のオーウェン・ウィルソンが個人的には頭に浮かびます。
ARCH HERITAGE のスタイルに置き換えるなら、シャツは INDIVIDUALIZED SHIRTS のシャンブレーで、靴は ALDEN のプレーントゥか SANDERS のダービー、もしくはチャッカ、と言った感じでしょうか。
そして、この映画の監督であるウディ・アレンは、言わずと知れたプレッピースタイルのアイコン。
どこかノンシャランとした着こなしはぜひ参考にしたいですね。
ARCH HERITAGE 川上
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☆Barry Bricken