Southwick
Southwick(サウスウィック)は、イタリア系移民としてアメリカに渡ってきたニコラス & ビトのグリエゴ兄弟によって、1929年、マサチューセッツ州・ローレンスに設立されたテーラリングファクトリー。
グリエゴ兄弟は、ニューヨーク・ブルックリンでテーラーを営んでいましたが、第一次世界大戦の影響でマサチューセッツ州へと渡り、マスターテーラーとしての腕を磨いた後、Southwick を設立。
当初は、英国のスーツスタイルに影響を受けた仕立てを行っていたが、ナチュラルショルダー(肩パッドを極力使用しない、自然な丸みのあるショルダーライン)を提案し、いま現在までアメリカントラディッショナルの神髄として受け継がれている、独自のスタイルを確立していきました。
アメリカ大統領や多くのビジネスエリートを顧客に持ちながら、Brooks Brothers をはじめ、J. Press、Paul Stuart、Cable Car Clothiers、U.S NAVY などにブレザーやスーツを納品してきた、アメリカンテーラリングファクトリーの代名詞的存在です。
現在は Brooks Brothers 社の傘下に入っており、同社における最高峰ラインのスーツを製作しながら、メイドイン USA を貫く希少なファクトリーとして、多くのブランドの OEM も手掛けています。
今回、当店でオーダーしたのは CAMBRIDGE(ケンブリッジ)という、1960年代の型紙をベースとしたジャケット。
アイビースタイルの代名詞とも言える “ネイビーブレザー” をオーソドックスな仕様でオーダーしました。
3つボタン段返り、5/16インチウェルトシーム、ナチュラルショルダー。
パッチ&フラップポケット、袖ボタン2つ。
絞りの無いボックスシルエット、センターフックベント、裏地はハーフライニング(背抜き)。
素材は、牝鹿の毛皮を意味する “DOESKIN(ドスキン)” を選択。
穏やかで美しい光沢がある素材で、適度な厚みと柔らかさは、夏以外の 3シーズン対応できます。
ちなみにこの素材は、ブルックスブラザーズのブレザーにも使用されているそう。
ボタンに関しては金ボタンが定番になるかと思いますが、今回は汎用性を考えて黒の練りボタンを指定しました。
季節や着用するシーンにより、様々なコーディネートを楽しめるのが、ネイビーブレザー最大の魅力。
スウェットやデニムで着崩すのも良いですし、柄物のベストや色物のニットを合わせるのも◎
グレーのスラックスを合わせれば、セミフォーマルにも活用できます。
ワークシャツにネクタイを締めて、軍パンにワークブーツ、というスタイルは個人的に良く実践しているオススメの着こなしです。
ネイビーブレザー、紺ブレ。
男のワードローブには必ず入れておきたいアイテムではないでしょうか。
ARCH HERITAGE 川上
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☆Southwick