NIGEL CABOURN / 3-PACK GYM TEE

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今日は、NIGEL CABOURN(ナイジェル・ケーボン)の 3パックTシャツをご紹介します。

3パックTシャツ自体は珍しくありませんが、こちらは 3種類の “撚糸方法” に着目し、1枚1枚異なる方法で紡いだ糸を使用するという、少し変わったアプローチにて製作されています。

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《RING SPUN YARN》

RING SPUN YARN は、1830年代くらいに開発された紡績方法。
それ以前は、糸車をくるくると回す手紡ぎであったので、機械による最も古く最も基本的な紡績方法と言えます。
スライバー(紡績する前の状態で、短繊維の方向だけを揃えた脱脂綿のようなかたまり)を粗く糸状にしたものをローラーで引きだし、ボビンの周りを回転するリングに通し、ボビンに巻き取っていきます。
このとき、ボビン自体も高速で回転するため、両者の動きと速度によって撚糸される仕組みです。
現代まで継承され続けている紡績の方法であり、そのタッチも極めてオーソドックスな安定性があります。

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デザインは、1枚でもインナーでも着やすい、ベーシックなクルーネック。

脇下にはガゼット(マチ)が付きます。

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《OPEN-END SPUN YARN》

OPEN-END SPUN YARN は、1950年代に誕生した紡績方法。
空気の力で紡績する方法で、スライバーをさらに細かい固まりにし、オープンエンド紡績機に入れます。
機械の中では短繊維がバラけて空気の渦の中で再び収束しながら、撚りがかけられ紡績する方法です。
遠心力により外殻に比較的粗い繊維が集まるため、糸の表面に適度な硬さが生じ、パサついたドライタッチが特徴です。
NIGEL CABOURN 定番のポケットTシャツにも、この紡績方法で紡がれた糸が使用されています。

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デザインは、胸ポケット付きの浅めな Vネック。

フリーダムスリーブ仕様の袖付けが特徴的です。

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《VORTEX SPUN YARN》

VORTEX SPUN YARN は、日本の最新技術が凝縮された紡績方法。
圧縮空気の旋回流によって短繊維の先端が糸断面の中心に収束し、そこから糸の外殻に向かって一定に規則正しく均一に精紡されます。
短繊維の後端は他の短繊維に綺麗に一定のテンションで巻き付くため、毛玉、毛羽が少なくなります。
また、収束する糸中心はほぼ無撚状態になるため、糸自体の型くずれも解消されます。
現代日本の紡績技術を駆使した画期的な製法です。
非常になめらかなタッチになる事が特徴で、アンダーウェアに多用される紡績糸です。

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デザインは、バインダー太めのクルーネック。

前述のとおり、アンダーウェアとしてシャツのインナーに最適な1枚です。

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ナイジェルらしいマニアックなアプローチによって、唯一無二な仕上がりのパックTシャツとなっています。

雰囲気抜群のパッケージも秀逸。

ぜひ、店頭でご覧になってみて下さい。

ARCH HERITAGE 川上

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NIGEL CABOURN