LEVI’S VINTAGE CLOTHING
LEVI’S VINTAGE CLOTHING(リーバイス ヴィンテージ クロージング)より、501XX が約3年振りに再入荷しました。
今日は、僕が愛用している 3モデルをサンプルに、各年代ごとのシルエットや特徴をご紹介します。
まずは、傑作との呼び声高い 1966モデルから。
1966年から1971年というほんの短い期間にだけ存在した、リベットの代わりに採用されたバータックと、"BIG E" レッドタブを併せ持ったスタイル。
通称、"最終 BIG E" を再現した1本です。
僕にとっては、約5年半前に LEVI’S VINTAGE CLOTHING のお取り扱いがスタートした際、最初に購入した思い出深いモデルです。
ヒップまわりには丸みがあり、膝から下はゆったりとテーパードしたシルエット。
クセが無くて穿きやすい形は、どのモデルを選ぶか迷われている方にも、自信を持っておすすめできます。
穿き方、洗い方によってもちろん差は出ますが、しっかりとメリハリがありながら、全体的に薄いブルーへと色落ちするのも、このモデルの特徴。
時代背景による縫製、ディテールの違いはもちろんのこと、色落ちのニュアンスまで当時のオリジナルに近づけているところに、LEVI’S の本気度を窺い知ることができます。
1950年代中頃、1873年に LEVI’S 501 が登場してからこの年代まで、アメリカ西部のみが販売領域だったが、東海岸での販売をはじめて開始。
すでに多くの人が、観光用牧場でジーンズを目にはしていたが、同時に、ジーンズに全く触れたことがない人々もまだ多い時代であったことから、まずは商品に親しんでもらうため、1954年、リーバイスは 501 XX のジッパーフライバーション(のちの502)を発売します。
そのモデルを再現したのが、こちらの 501Z XX です。
テーパード強めのすっきりとしたシルエットは、全ラインナップの中で一番細身。
501XX = 太いストレートシルエット、というイメージが 180°覆されるのではないでしょうか?
色落ちは 1966モデルと比べると、はっきりとした濃淡が出ています。
昨年、思いつきで裾をカットオフ。
カットオフした直後は少し後悔しましたが(笑)、今ではお気に入りの1本になりました。
細身できれいなシルエット且つ、穿きやすいジッパーフライということで、501 XX を敬遠していた方にも、ぜひ試して頂きたいモデルです。
最後は、第二次世界大戦時の物資統制が解かれ、本来の 501XX に戻った時代、1947年のモデルを再現した1本です。
1930年代のモデルと大戦モデルの特徴を兼ね合わせたハイブリッドなスタイルであると同時に、来たるベビーブーム時代に着眼。
いわば、物語に富んだ歴史と、明るい未来の両方を内包したモデルとなっています。
今日現在まで受け継がれている "5ポケットジーンズ" の完成形とも謳われる 501XX 1947モデル。
LEVI’S VINTAGE CLOTHING にラインナップにおいても、象徴的な存在となっています。
戦時中には取り除かれていた、ウォッチポケットの銅製リベットが再び打ち込まれるように。
月桂樹や無地など、様々なタイプが混在していたフロントボタンも、LEVI’S の刻印入りに戻ります。
クラシックな雰囲気を醸し出す、細身のストレートシルエット。
レザーシューズとも相性抜群です。
戦時中はペンキで描かれていたアーキュエットもステッチに戻ります。
この時代からは 2本針式の機械が導入され、1本針式の時代に生じていた機械の性能差や、縫製工の技術差に影響を受けることなく、LEVI’S の信頼の証である "ダイアモンドシェイプ" をすべての商品に同じサイズ、同じデザインで縫い込むことができるように。
久しぶりにリジット(未洗い)デニムを購入しましたが、未洗いの状態から糊を落とし、洗って縮めて、自分のからだにフィットさせる "Shrink to Fit" の感覚は、やはり格別です。
リジッドの LEVI’S 501XX に興味はあるけれど、まっさらの状態ではシルエットや色落ちのイメージが湧かない、という方も多いのではないでしょうか?
ぜひ、ご参考にして頂ければ幸いです。
ARCH HERITAGE 川上
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