NIGEL CABOURN / PROTO PARKA

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今日は、NIGEL CABOURN(ナイジェル ケーボン)より、スペシャルなアウターをご紹介したいと思います。

写真に写っているのは、1939年、英国空軍省において実験的に制作されたジャケット。

制式採用される以前のいわゆる "プロトタイプ" で、当時、テストサンプルとして生産されたのはわずかに6着。

そのうちの 1着(写真)が、当時着用したパイロットから譲り受けたという、NIGEL CABOURN 氏所有によるものです。

なんと、この 1着以外の 5着は、いま現在に至るまで、存在も確認されていないそう。


PROTO PARKA

第二次大戦下での試作に留まり、制式採用どころか量産もされなかった貴重なオリジナルをベースに、NIGEL CABOURN 氏の手によって現代に蘇ったのが、こちらの「PROTO PARKA」です。

世界でたった一人、オリジナルを知り尽くした彼にしか作ることのできない、抜群の存在感を放つ逸品となっています。
 

表地には、耐水性、防風性に優れた高密度コットン「L27 Ventile ®」を採用し、裏地はウールフランネルのフルライニング仕様。

さらに、首周りにシープスキンを贅沢に使用することで、保温性を格段に高めています。

インパクトある、ビッグサイズのジップは「riri」社製 です。
 

デザイン面で特徴となっている、アシンメトリーのフロント部分。

これは、決して見た目重視のデザインではなく、身頃の重なり分量を稼ぐことで、保温性、耐水性を格段に向上させた、しっかりと意味のあるつくりです。

デニムパンツのリベットのように、生地を補強し固定する役割もある、大きなドットボタンも目を引きます。
 

帽子の上からでも被ることができる、実用的な大きさのフード。

フィット感は、サイドのドローコードで調整が可能です。
 


 

 
インナーにニットを着込める余裕がありながらも、複雑なカッティングによって、綺麗にシェイプされたシルエットも魅力の一つ。

非常にクラシックなミリタリーウェアがベースでありながら、不思議とモダンな印象にも写ります。
 

 
NIGEL CABOURN 氏が、これまで 30年以上かけて収集してきたヴィンテージクロージングは、今では 4000点以上にも及ぶ膨大なコレクションになっているそう。

その中には、今回のようなイギリス軍のテストサンプルを含む、1910-50 年代のイギリスを中心としたヨーロッパ、アメリカのミリタリーウェアやワークウェア、探検家が着用した貴重な服などが含まれ、それらは彼自身が世界中から探し出してきたものばかり。

決してトレンドに左右されることなく、ヴィンテージクロージングや、その生地、デザインディテールに対する、長年に渡る情熱から生みだされるコレクションは、洋服好きの心を掴んで離しません。

今シーズンのスペシャルピース。

ぜひ、店頭でご覧になってみて下さい。 

ARCH HERITAGE 川上

通販ご希望の方、「NIGEL CABOURN」の他アイテムもご覧になりたい方は、下記リンクよりお願い致します。 
NIGEL CABOURN